母が若かった頃「たまーに、無性に食べたくなる」って作っていた。当時は今みたいに揚げ麺なんて便利なものは売ってなかったから、一度ゆがいたチャンポン麺を高温の油で揚げる。気合い。はぜる爆音が台所に響いて怖かった。きっと不器用な母のせい。後の掃除も大変だったことだろう。揚げ上がった麺は口の中に刺さるほど固かったのを覚えている。餡を吸ってゆっくり柔らかく頃合いを逃さず、好みの固さで麺を食べるのが醍醐味なのだ。
私も母同様に、具はいろんな野菜と豚と魚介(今回はシーフードミックス)をいれる。量は多そうだがペロリと食べてしまえるから不思議。